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格闘技の魅力

弁護士 浅野喜彦

 先日、久しぶりにボクシングの中継を見ました。私は学生時代に三年間ボクシングをしていましたが、タイトル戦レベルのスピードには、まったくついていけません。しかし、チャンピオンの井上選手には、相手の攻撃がよく見えているようで、ほとんど有効打を与えていませんでした。それに、後ろへ下がる動きが少なく、ストレートを多用して距離を取りながら、相手の攻撃を前でさばこうという姿勢が見事でした。これを何ラウンドも続けるには、相当の勇気とスタミナが必要だと思います。

 格闘技といえば、最近、はじめて剣道の試合を見学しました。こちらは、スピードに加え、繊細さと精密さが要求されるようで、「一本」が認められるには、単に竹刀が当たったか否かだけではなく、打突に至る動作が正確か、気勢の充実した一打であるか、竹刀の先の「ものうち」とよばれる部分で相手をとらえているか、打った後に「残心」と言われる正しい姿勢がとれているかなど、いろいろな条件が必要ということです。その結果、有効打かどうかを見極めることは、私には不可能だと感じました。選手もさることながら、審判の技量と眼力に、敬服するばかりです。

 昔から、私にとっていちばん馴染みの深い格闘技は、相撲です。相撲のおもしろいところは、体重によるクラス分けがないところと、各力士の得意形(押し相撲か四つ相撲か、右四つか左四つか、など)がはっきりしているところです。このためか、小兵力士が大型力士と対戦するときも、下位の力士が横綱に挑むときも、基本的には普段と同じ戦法をぶつけて戦います。たとえ跳ね返されたとしても、そういうスタンスが会場を沸かせますし、力士の誇りでもあるようです。

 このほか、今年はオリンピックがあるので、柔道やレスリングの中継が楽しみです。伝統的な格闘技が面白いのは、何百年にもわたって練り上げられた技術と精神が、見る人に伝わってくるからでしょうか。今後も、時間の許すかぎり、いろいろな競技を観戦していきたいと思います。